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星座早見図

mapping of stars

堀部安嗣展 建築の居場所

 

@ギャラリー間

 

とてもよかった。来てよかったーって思った。

 

たまたま、館長とアートディレクターの森桜さんのギャラリートークに出くわして、珍しくわたしも時間に余裕があったもんだから聞いてきた。身近な人に語られる堀部安嗣は、そのまんまの人に思えた。あまり顔が出てこない人だから、不在を感じてしまうけど、ああ、いるんだなあと実感した。

 

堀部安嗣という人は、本当にそのまま、生と死を綯交ぜにして空間を作る。明るさだけが全てではない。

確かに、私や私たちが、学生時代に憧れるようなスカルパやアアルト、アスプルンドにカーン、ズントーなんかのすばらしい建築たちを踏襲して、北欧の光、西海岸の光、スイスの光、イタリアの光......とにかく美しくて切ない光を作る人だけど、それが確かに日本の光になっているところが堀部安嗣かなーと思った。憧れたまま真似っこ、ではない次元にいる。

 

繊細で丁寧で、やさしくて、豊か。

 

同時に、このような「すばらしい」建築に住むことができる人は本当に僅かだと思い知って泣きたくなった。展覧会場にあった映像はとても美しいけれど、どこか絵空事にみえる瞬間もあって、映画の中の「生活」かも、と思ってしまう。

 

写真も文章もスケッチも手書きの図面も、触っていいよと置いてある模型も、デザインされたインテリアも、素晴らしかった。展示構成も愛があった。うらやましかった。