星座早見図

mapping of stars

娯楽の尺

 

もともとテレビって、3分、30分、1時間、2時間とかいうサイズのコンテンツの集まりだと思うわけですが、それが今や30秒や140秒というもっと細かなサイズに刻まれて繰り返し消費されていくようになったんだなーと思う。1時間も画面を見続けられない現代人たちはもっとお手軽でお気軽な、簡単な娯楽を欲している、らしい。映画界も同じで、長尺の映画は見ている方に負担になるので短くしましょう、みたいな風潮がある。できるだけ尺を減らして、短時間で得られる娯楽へと移行している。その代表が「君の名は。」で、それに対峙するのが「リップヴァンヴィンクルの花嫁」かもしれない。

 

片や、ワカモノに受け入れてもらいやすくするために尺を削り、早い展開で満足度の高い作品を目指す商業映画。片や、「この作品を見に来た」層を捉えようとする、映画の芸術的側面を継承したい芸術映画。

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ともあれ、娯楽の「長さ」だけでこんなに意味合いが変わってくるのだなーと思うと、面白い。

 

そういえば、2000回ドキュメンタリーでコウちゃん(堂本光一さん)も言っていた。一分でも一秒でも、時間を削りたい。遠くから来てくれている人が新幹線の時間に間に合わなくてはいけない、と。時間短縮がお手軽かはさておいても、売れるためにはそういう努力が必要なのかもしれないなー。コウちゃんが言うならそういうことな気がするー。やっぱりちょっとさみしいけれど。

*1:いや、もちろん映画に興行は大事ですし、お金が動くっていうことはすごいことですし、たぶん必ず考慮に入れなくてはならないことなのですが、やはり映画はそれだけではないって願ってしまう。どんどんお手軽一辺倒になるのはできればやめていただきたい。