ソール・ライター展
@Bunkamura ザ・ミュージアム
ニューヨークが生んだ伝説 写真家ソール・ライター展
土曜の昼すぎは結構混んでいた。
写真展はTOPぶりだけれど、ソール・ライターはより「視線」を感じてよかった。かなりよかった。絵には視線や視点が介在しない可能性があるけれど写真にはいつも作者がいて、捻じ曲げられない現実があって、そして作者から現実に投げかけられる視線が存在する。
わたしは写真撮るの、へったくそなので、写真撮ってもぼやぼやってするのだけれど、なんでこんなに違うのだろう、今や誰でも撮れる写真の質が、強度が、圧倒的に違う。誰でも写真家になれる今、ほんとうに写真家になるのはどんどん難しくなっていく。本物の写真家の「強度」と「深度」がソール・ライターにはあった。
ちなみに大好きだなと思ったのは
私は、傘が大好きなんだ!
という彼の言葉の一節。たまんない。わたしも「傘が大好き!」なクチなので、うれしくてうれしくて。トップスターになったら傘モチーフでグッズ作ろうかしら。
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ソール・ライターを視たあとに観るこれはほんとうに最高だった。
色だろうか、艶だろうか、視線だろうか、言葉にし難いけれども通じているものがあって、心が揺らいだ。方やニューヨーク、方や中国。だけれども日常に巻き込まれたような視線が、逆説的に非日常で、同質に感じた。