星座早見図

mapping of stars

スーベニア〜騒音の歌姫〜

書かなければならないのか...この感想......。めっちゃ気が重い。いや自分で自分に課しているだけなので書かなくてもいいんだけれど。

 

たぶん、題材は悪くない。悪くないんだよ。映画にもなるくらいなんだから。それに現地では評判のミュージカルではなかったの?(知らないからわからないけど)

・下手な歌を聴くというストレス

聞ける歌と聞けない歌っていうのがあると思うんですよね。しかもずっと、何度も、聞かされるのはけっこうきつい。でもこれって脚本がいけないんでしょうか?だからちょっと映画を楽しみにしているけど、予想では「脚本と主演が合っていない」に一票。この脚本を上手に味つけられる技量が主演にないんだろうな。

・しかし脚本がうまいというわけでもない

うん.......。たぶんだけどわたしなら桐島方式で脚本書くのがいいと思う。感情移入しやすくない?観客が好きなように「歌姫」を思い描けるんですよ。だって、描ききってしまって提供された「歌姫」像に共感できないし好意も持てないのになんでまわりの人たちはこの人に魅了されてるの?って話ですよね。なんでなんだ。

映像は2Dなので、いつだって奥行きを残しておけるものだけど、演劇は3Dなので、その場にあるものがすべて。「舞台が真実」なんだろうな。だから工夫をして想像の余白を作らなくては。もしくは完璧な嘘(フィクション)を描かなくては、真実だと言えるほどの。

 

もうすでにこれ以上喋るの疲れたのでやめますけど、京本くんと菊地美香ちゃんは本当にかわいくてかわいくて。声も好き、見た目も好き、踊りも好き。いつか二人でミュージカルをやってくれたらいいなあという夢をひとつ描きました。

 

 

(ということで終演したので公開、ぽち)

まだ上があるって思っていたい

レビューサイトの点数ってみなさん何点までつけますか。わたしあんまり5点って付けたくなくてふつうが3点、よいが4点、すっごいよかったなあが4.6点のイメージなんですけど。結構こういうサイトにおける点数の定義ってみんなそれぞれでしょう。平気で0点をつける人だっているし。わたしはほんとうに冒涜だと思わなければ1点とかでさえ付けられない。だってその作品を選んだのはわたしで、わたしはわたしの数時間がその作品に費やされることを良しと思っているし、一瞬でも思ったわけだから。自分が可能性をかけたものが、完全に無為であったと認めるようなことは悔しいというか、少なからず自分の目に自信はあるので、0点や1点のレベルのものを選ばないはずであると、思っている(思っていたい)。あとは制作者へのリスペクトが基本的にはあるし。腹が立つほどでなければ、やっぱり重んじたいんですよ。だから、低い点数はあんまり簡単に付けたくないんだけど、同様に満点も簡単につけたくないですね。ああ、これより良いと思えるものに今後の人生で出会えないんだなって思ってしまうから。極端な言い方だけど。それは今後の制作側への期待でもありつつ、自分の目が持つ成長への余地でもある。まだまだわたしはいろんなものに出会う余地があって、この世界にはわたしの知らないすばらしいものがあって、今はなくともそういうものが生まれていくに違いない。そう、信じていたい。

文字の住み処

なんだかもっともっと自由に書く場所にするはずが結局レビューログのようになっていてもったいない。もちろんアウトプットの場所がほしいのはほしいんだけど。タイトルを崩せばいいのだろうか。そういう問題でもないのかな。(まあ中身はぐずぐずにくずれていますが)

 

ツイッター

・エッセイ置き場

・創作物置き場

・アイドル・ジャニーズ系長文

・それ以外のインプットを書き留める場(ココ)

・映画レビュー

で構成されているわたしの文字群。手書きはぜ〜んぶ一冊にRollbahnだよ。愛好家なので。あとは最近はToDoを手帳に書き留めるようにしました。もっとエッセイと感想の間くらいのことをここには書きたいのに、なあ?

同級生

誰かに読ませるために書いたら嘘になる気がしたんだよね。だから書かなかったけど。ここには書く。

 
すごく、分かった気がしたの。
 
たとえば、女の子がこういうものが好きであること、こういうことが別になんだってないこと、こういうものを描くものとして絵があること、ぜんぶ全部を描ききってしまうことで深みを観る映像と必要じゃないものを全て切り落とした余白を観るアニメーションと、それから、それから。
 
分かった。全部分かった。分かった、気がした。ああ、いいな。いいなあ。
 
 
 
以下細々と書き留めておきます
 
・アニメーションは線と色と声しかない。それだけ。だから、最初、実写慣れしていると「声でかいな!」って思って違和感だったんだけど、あの繊細な線と、淡い色の世界で、声が大切なんだという気がした
・キャロルに続いて、「愛は地続きなんだ」を提唱するけれど、女の子の「そういう」は曖昧で実写の美しさがあって、男の子の「そういう」はややフィクションめいた絵が似合うんではないかなという違いがあるのかもしれなかった
・だからどちらも同じ(近い)ことだけど全然違う表現をとる、そしてそれは違うんだけど同じだ。どちらも簡単に言ってしまえば「同性愛」を描こうとしているけれど、たぶん描きたいのは「同性愛」じゃない
・実写とアニメーションの表現の違いをまじまじと感じる、どちらがいいとかわるいとかではなくて、どちらもすばらしいような気がした
・まんがのコマ通りに作るとまんがみたいな映像になるんだな
・原作のファンがうなずくモノの作り方とはこういうことかと
・女の子ばかりの劇場はちょっとさみしいものがあるけれど、こういうものを受け止めるのは女の子なのだなということを感じれたという意味ではひとつ収穫だったと思った
・ところで「同級生」「同級生」たる感覚を得るのは「同級生でない」存在があることだと思ったんだけど、どう?
 
 

オデッセイ/リドリー・スコット

「だが、殺されたはずの俺は生きている」

 
ハムレットから始まるオデッセイ。
 
音楽の使い方(ディスコミュージックの選び方ではない)はイマイチだったと思うけれど何もない宇宙に何かがあるというはじめての安心感。基本的には救いようがない物語を好むわたしですが、宇宙空間において、地面があって、重力があって、食料があって、部屋があることがどれだけ希望であるか。「宇宙は突き放す」というセリフがあったけれど本当にその通り。

ウェストサイド物語

劇団四季観てきた。

小学生のとき、社会科見学みたいなやつで日生に「ユタとゆかいな仲間達」観に行ったぶりであった。

劇場は浜松町の四季劇場「秋」、席は3階のバルコニーで学割が効いて2000円。浜松町の劇場は船に乗るときにときどき見かけていたけどぱっと見は地味。日比谷あたりに比べたらねえ。でも中は立派な劇場でクロークもあるし、ふかふかの椅子だ。驚いたのは秋と春はお向かい同士で、中でも繋がっていること。幕間の時間がずれているんだけど春側に客席降りをするらしいライオンキングのキャストががっつり見えていたので面白かった。なんでつなげた設計にしてあるんだろうか。

チケットの金額も安いよね!学割はうれしい。ただバルコニーなので、見やすいわけではなくて、3階から覗くために、まさかの前かがみになっていいルール。ふかふかの青いベルベットの肘置きが座席の前についているので身をのり出します。(肩と腰はつかれたけど。)でも入門編として2000円は出しやすい金額設定だな〜と思いました。

四季初心者はまだ驚くポイントがあって、チケットがQRコードなの!本当にペーパーレスになっているので、スマホかざしてぴっと入場する人もいました。玄人感...!わたしは紙チケットにQRが印刷してあるのをかざしたけど。すると、座席表が発券されて座席までの道のりが書いてある紙が出てくるんですねえ。驚いた〜。

幕間には再入場用の紙を受け取れば劇場外に出られます。劇場のまわりにはなにもないから併設のカフェに入ってみたりしました。

いろいろとシステムが面白かったな。これだけでけっこう満足している入門大好きおたくです。

www.shiki.jp

 

中身はというとジャニーズ舞台のルーツを探るべくこの演目を選んだので、へえ、その通りだな、これが文脈というものか、とふむふむ納得しました。全体としてはなんか甘いところもあったような気がしたけれど。ダンスの振りもこんなに「四季」感出るんですね。東宝版観たいかも。

あと主演の女の子、お稽古風景のほうべっぴんさんで驚いた。

 

今後の目標としてはライオンキングとかアリエルとかアラジンとか。CATSやウィキッド、仮面なんかの定番モノといわれるものを教養として観ておきたい所存です。

みなでつくる方法─吉阪隆正+U研究室の建築

@湯島

ついでにU研もメモ。

 

すごいな。図面が濃いってこういうことだ。

・個人的にはDISCONTが気に入ってしまった。あの青焼きのキャプション...!

・セミナーハウスの油土模型もすごかった。こんなに油土の似合う建築ってあるんだろうか。ぬめぬめと起ち上がっている。

・21美みたいな平面もあった。

・アンネフランセの数字レタリング、たまらなくないですか?!!たまらないです!!!

・語られる吉阪もすごく魅力的で。

全体を通してパースのスケッチがかわいくて。大島の鳥瞰図とかね、よかったです。